メトロノームとファジィ論理

レビュー

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実験作
By kizkiz(2011/01/23)

いつものピアノ弾き語りではなく、編曲者を呼んでバックにピアノ以外の音を携えた新しい試みの一枚。

りみゆさんの掠れそうな生々しい声がきっちりしたバックサウンドとうまく噛み合っておらず、普段は「繊細」の意味で良い方向に働いていた不安定さが良くない方向で強く際立ってしまった印象です。

「メトロノーム(正確)とファジィ理論(曖昧)」とタイトルにあるので、バックとの分離は承知の上で敢えて挑戦してみたんだと思うのですが、それが今作で成功したかと言われると難しいところ。
なによりメロディセンスと人間的な儚さという、ロリィタノイロォゼ(りみゆさ)の長所、個性が薄まってしまっているのが寂しい。
また、キャッチーなメロディがほぼ無く、一枚を通してひたすら内向的な空気なのが自分の好みから外れたってのもあります。

でも、アンビエント系の2曲目の美しさを感じるほどの冷たさなど、今までとは違う魅力が垣間見れる曲もある。
今回の路線で進むのか、ピアノ弾き語りに戻るのかわかりませんが、今後がどうなるかチェックしたいところ。