Liveのレビュー

ようやく出現した幻想系の第二世代

==注意:私が制作の一部を担当した作品です==

志方サウンドの系譜に繋がるような作品です。より正確に言えば、「根元を志方サウンドと共有している」といったほうが良いでしょうか。

……ただ、それ以上にこの作品を志方作品に似せている要素があります。それは、「この手のサウンドの作品ではきわめて珍しいことに、安心して聴ける」ということです。
たいてい、この手のサウンドの作品は「何かしらハーモニー的におかしい」ところが転がっています。しかし、Liveにはそれがほとんどありません。

作品としての面白さはそこそこ、です。良い作品だとは思いますが、やはり作品として「これまで発表した曲をシリーズにまとめた盤」としての立ち位置は見えてしまいます。それでも「作品を創るための技術」には申し分ないものがあるわけで、新作つまりこれから一から企画する作品が本当に楽しみです。