Indagare*:いつものwindy・way節。
ウィンさんのCDというと、Live→happer・seed→Indagareとなるわけですが、Liveからもう4年でしたっけ?
どんどん安定度が上がってるな、というのが第一印象。
どんどん先が楽しみになるアーティストさんです。
空想庭園:いますぐ入手せよ!
前回のM3で手に入れなかった自分に懺悔。
幻想系好きの方は、いますぐ入手してください。
風のウィンさんや沢水遥奈さんといった次世代組より、もうちょっと音が薄めで、志方初期に通じるものを感じます。
民族系のエッセンス、ツボはちゃんと押さえつつ、あんまり過度に民族民族していないあたりも好印象。
天使 1. -旅立チ:セルフレビュー
==注意:自分が深く関わった作品です==
史上初の同人「生」オーケストラCD。CU Chronicleよりもリリースは半年早くなりました。
同人音楽特有の様式としてのサンホラ様式と、クラシック音楽のサウンドとスタイルを「混ぜた」作品です。
本気でクラシックしているのに、サンホラ的なスタイルが残っている、そんな形を創ってみました。
多数の演奏者がおりなす多彩な音色をお楽しみください。
DVERGR〜Píanó safn〜:セルフレビュー
==注意:自分の作品です==
作品タイトルが少々違っている(文字化けを起こしてます)のは置いておいて、セルフレビューを。
中級編収録の2曲がお勧めです。「弾く」意味でも「聴く」意味でも、沢水遥奈(というか杉本夏狩?)入門に相応しい作品じゃないかと。
「時津風」のCD版やDL版をお持ちの方は、聞き比べてみてください。これが「ピアノ編曲」の持つ真の可能性です。
Live:ようやく出現した幻想系の第二世代
==注意:私が制作の一部を担当した作品です==
志方サウンドの系譜に繋がるような作品です。より正確に言えば、「根元を志方サウンドと共有している」といったほうが良いでしょうか。
……ただ、それ以上にこの作品を志方作品に似せている要素があります。それは、「この手のサウンドの作品ではきわめて珍しいことに、安心して聴ける」ということです。
たいてい、この手のサウンドの作品は「何かしらハーモニー的におかしい」ところが転がっています。しかし、Liveにはそれがほとんどありません。
作品としての面白さはそこそこ、です。良い作品だとは思いますが、やはり作品として「これまで発表した曲をシリーズにまとめた盤」としての立ち位置は見えてしまいます。それでも「作品を創るための技術」には申し分ないものがあるわけで、新作つまりこれから一から企画する作品が本当に楽しみです。
ハルのひねもす よもすがら:歌姫文化入門盤:作り手にお勧め
このCDを実現させるのに払われたマネージメント・プロデュースの労力を考えると、「作り手の立場としては」驚きに値するものがあります。
サウンド自体は「このメンバーで予想される通りの」サウンドと思って良いかと。
ただ、統一感がやや弱めです:ストーリー・世界観に基づいた作品というよりは、コンピレーションCDとしての性格が強い作品と考えたほうが良いかもしれません。
針小膨大すなわち世界:面白いですよ、これ。
同人ストーリーCDというとサンホラ的なアプローチが極端に目立つところですが、この作品はもうちょっと違ったアプローチでの「ストーリーつきの音楽CD」を目指した作品です。
これまた全体の形式感を味わいながら楽しむべき作品です。作者の指示通りの聴き方にもきちんと価値があります。
唯一まずい点があるとすると、プログラム再生やPC取り込み後プレイリスト等の手段を使わないと指示通りの再生をすることに手間がかかることですかねぇ?
風渡りの歌:サンホラスタイルの継承者
サンホラが作り出した「ストーリーCD」のスタイルはさまざまな同人サークルによって継承されていますが、そういった継承者の中でも代表的な存在であるRomaria Crusadeさんの2008/秋リリース作品。
サンホラの作り出した「様式」を、さらに広範囲なサウンドに対して展開した作品となっています。様式レベルの部分は「お約束」として楽しみつつ、さまざまな個性のサウンドが飛び出す「形式感」を楽しむのが、この作品に対する良い向かい合い方でしょう。
AR TONELICO CONCERT SIDE 桜:超絶技巧に挑んだこと自体に敬礼。
志方サウンドって、「声の超絶技巧」ですよ。そういうモノに挑んだ、というだけで敬意を表するだけの価値があります。
ピアノ的な文脈にたとえて言えば、ゴドフスキーあたりの超高難易度作品に挑んだようなものです。
作品のできばえは眉をひそめるところもありますが、このCDは「志方サウンドに挑んだ記録」というだけで貴重な存在でしょう。