borozoのレビューしたCD

    Over S:旅はいいものだ

    最終編集:2010-09-16 16:21:55

    Whisper Recordsさんの5曲入りインストミニアルバム。

    澄みきった青空のもと、広々とした草原や海原を旅しているかのような、さわやかなケルト音楽です。
    ゲーム音楽的な味わいのある、ちょっぴり哀愁のこもったメロディもやはり健在。
    「Seaside Line」のメロディなんかは油断してるとちょっとウルっと来ちゃいますし。

    特にお気に入りは最後の「On Board(with memories)」。
    帰りの船の上で旅の思い出をしみじみ振り返りつつ、
    ようし明日からの日常もがんばって生きていこう!って感じのポジティブさに満ちていて、
    なんだか聴いてるこちらにも元気が湧いてくるような曲です。

    期待と不安を胸に旅に出て、さまざまな非日常に触れて、
    旅を終えて日常に戻ってきたとき、ちょっぴり成長した自分がそこにいる。
    物語性のある音楽を得意とするWhisper Recordsですが、
    本作を旅の経験を通した主人公の「成長物語」と捉えると、
    これもまた実に「らしい」作品に仕上っているんじゃないかと思います。

    民族音楽好きのみなさんはとりあえず聴きましょう。
    そんでこれをプレイヤーに突っ込んで、さあ旅に繰り出しましょう。