みやわのレビューしたCD

    タケミカヅチ:いつものクサさの中にアツさ

    最終編集:2010-01-17 15:58:16

    MiddleIslandの作品は素晴らしいと思いつつも、
    個人的には最近のはボーカル作品では現実否定を越えられないな、と思っていた。しかし今回のはキタ。

    1曲目のGoldsteinで、まず幻想的に始まり、そこで剣が振られカキンと音がするところから音楽と共にテンションが一気に上がる。Goldsteinは曲としてちゃんと締まるが、気持ちはその勢いのまま2曲目へ。この作品ではコンポーザーの岬さんがボーカルとしても一部参加しているが、見事なツインボーカルになっている。
    一度気持ちは2曲目で落ち着き、3曲目Slideの冒頭こそ一休みだが、サビへ向かい徐々に盛り上がり、サビはほんと聴いてて気持ちイイ!
    4曲目白骨独白5曲目夢見がちCadenzaも良いが他が良すぎて、ちょっと霞んでしまうかな。霞むというかそのあとの6曲目タケミカヅチが良すぎる。夏コミ後の脳内再生数は間違いなくトップだろう。
    この曲でも岬さんは歌っているが、紫さんと見事に合わさっているというか、互いに引き立て合っている。正直コンポーザーが歌うというので不安があったが、紫さんとの相性の良さには驚いた。
    そして、インスト部がクサい。ほんとクサい。歌がかっこ良くてインストがクサい。クサさの余韻に浸っていると、「さあ放て〜♪」の部分でゾクゾクっときて戻される。そしてラストスパート。

    全6曲で1曲当たりも短めのものが多いが、ものすごい濃集度。二十数分でなにかやり遂げたかのような、気持ち良さが残る一枚。

    FrizzellWeisen:紫さん分が不足するが岬さん好きは必聴!

    最終編集:2010-01-17 13:52:40

    今作はMiddleIsandでは初の、紫さん以外のボーカルの方が歌う作品
    それ故、いつものMiddleIslandを聴く気分で聴き始めると肩透かしをくらう。
    やはりそういう点では、MiddleIslandのボーカルと言えば紫さんという印象が強く、また癖も強いボーカルのため、今作ではMiddleIsland作品ではない気分もしてくる。

    ただ、今作が良くないわけではない。いやとても良い。
    岬節は今作も健在。それに対しての紫さんとは別の形で癖の強い音楽に負けない歌声を皆さん披露している。
    この曲、紫さんで聴きたかったというがっかり感はなく、それぞれのボーカルに合わせた曲で非常にマッチしている。
    moonなんかは恐らくいつもの通りの曲だと曲の癖が強くてボーカルが負けてしまいそうであるが、うまく抑えているように聞こえる
    お気に入りは愛玩住宅。悠花さんが歌う曲の中でもかなり好きな部類。歌声が力強く、そこにピアノとストリングスが混ざり、心が昂ぶる。
    ただ、MiddleIslandを聴いているというより、ロータスルートオーケストラを聴いているという感じ。
    そして締めに紫さんが登場し、あぁMiddleIslandだ、とホットできる。

    ちょいと紫さん分が足りず、そういう点では物足りないのだが、一曲一曲は非常にすばらしい。岬さんの別の面を聴くという点で非常に良く、満足もできる。
    是非とも岬さんには他サークルの作品にたくさん参加して欲しいと思った。
    ただ、MiddleIslandは自分の中では岬×紫が強いので、基本的にはそれで行って欲しい、岬さん紫さんには他サークルでゲスト参加みたいな形でやって欲しいなぁと勝手に思ったり
    それでも岬さんのすばらしさが分かる作品ですので必聴です!