Eternal blue-Advanced-：タイトルって何を書けばいいの？
2007年に頒布された2ndアルバムのリメイク作品です。
リメイクに当たって特に変わった部分は、3曲の新曲が収録されている辺りですかねぇ。
音質の大幅な向上は当然ながら、アレンジは元の作品の雰囲気が尊重されており、それ程大きく印象の変わる曲は無いと思います。
パッと聴いて強く変化を感じるのは、桜璃さんの歌がすごく良くなってるなぁという所ですね。 元作品でもその当時の魅力というものは大いに感じるのですが、若干苦しそうに聞こえた部分に余裕が生まれ、歌声も情感豊かになり、前の作品よりもさらに作品の世界に引き込んでくれるようです。
新曲はトラック0として配置されたボーカル入りイントロと最近の作風でもあるRyoさんとのツインボーカル曲、そしてラストに一つ感動的なエンディング曲が用意されています。
ちなみに元作品は現時点でもDLSite.comにてDL頒布されておりますので、こちらが気に入ったら聴き比べてみるのもまた一興ということで。
ヒメゴト。：書く時に何が難しいかっていえばタイトルが
ジャケットの色とりどりのマカロン(でしたっけ？)の如く様々なカラーの楽曲が収められた5曲入りミニアルバム。
ミステリアスな導入曲"秘密"から入る、シンセを効かせたメタルを下敷きに、激キャッチーなメロを歌い上げる女性ボーカルの"リナリア"。
小気味良く軽快に刻まれるギターとドラムにぶっといベース、そんな印象に残る演奏に乗るのは切なげでちょい洒落た雰囲気の不思議な歌メロ"ラブレター"。
そして次に来るは「はつゆきラジオ」のOP曲として制作された、個人的本アルバムのキラーかつアンセム"Chu!!"ピコピコ音と聴いているこっちが恥ずかしい甘酸っぱすぎる歌詞にドポップなメロディ、サビの疾走感がまた曲の主人公の焦りや喜びや期待や諸々の気持ちを更に強く感じさせて下さる。 まったくもぅこの曲はオレをやる気だ。 ホントこんな気持ちは"すいみん不足"を聴いた時以来です。
最高！ はつゆきさんナイスっ！ ヒメゴト。GJ！
そんなアンセムの後に続く曲は、ちょい和風を感じる静かなメロディとかなり印象的なギターの聴けるバラード"Invisible Moon"。サビが特に好きです。
なんとなんと"個人的"アンセム"Chu!!"はヒメゴト。さんのサイトにてフルバージョンがDLできますのでぜひどうぞ。
王女さまの秘密 Reprisal Edition：名作のリメイク
2006年に頒布開始され完売後しばし聴くことの出来なかった1stが新たにリレコーディング＋新曲＋提供曲の収録とさらに豪華になって再登場。 リメイクに至るまでについては小狐丸さんのブログを参照！ということで、内容についてアレコレと書きます。
さて今作は各トラックのリレコーディングにより音質は大幅に向上同時に迫力も増強しております。
基本的にアレンジは大幅に変わっておらずクラシカルで壮麗耽美ながらポップな質感も感じさせる魅力はそのまま引き継がれていますが、新たに挿入されたストリングスやフレーズの作り直し等々によりほぼ別物に近い印象を受ける曲もあり、以前の作品を手に入れた人も十分に楽しめますよ。
睦鬼さんの歌唱力は前作から圧倒的に向上し、特に以前から格別の魅力であった表現力に関してはまさに真に迫る勢い、聴き比べてみると曲中の登場人物の印象がまた違うように感じられたり、その辺りも前作を聴いた人でも楽しめる要素かと思います。
最後に一押し曲を紹介。
Disc 1 tr.7「CROSS FIRE」
個人的な思い入れが強いということも確かにそうですが、それを差っ引いても、今回のリメイクで最も咲いた曲かと思います。
復讐悲劇的な世界観を背景に流れる物悲しいメロディ、溢れ出る感情を抑えるように切々と歌うボーカルに心奪われ、乱舞するチェンバロや荘厳なチャーチオルガンとオーケストレイション、クラシカルなフレージングのギターに酔いしれる。
何はともあれネオクラ好きは聴いてみましょう、好きじゃなくても聴いてみましょう、聴きたくなくても聴いてみましょう。
-----〆
この作品での唯一の不満は帯の保管が少し面倒ということだけ。
皆さん、この毒々しいほど耽美な世界に飛び込んでみてはどうでしょうか？
CLOSED/UNDERGROUND Chronicle vol.01 - Orchestral C/U：集大成
片霧烈火さんの主宰するCLOSED/UNDERGROUNDの歴史を綴るChronicleシリーズ第一弾は自身の誕生日でもある2007年12月08日に開催されたオーケストライブの模様を収録したライブアルバムとセトリから一部とプラスαのスタジオ録音版＋ゲストアクトを収録した全3枚組みの超大作。
選曲もベストに相応しいものとなっており、CLOSED/UNDERGROUNDに初めて触れる視聴者にもうってつけな内容。
個人的に注目は、こちらもまた大作であった「Seven Deadly Sins」からのタイトルトラック。 片霧さんの独唱からストリングスが奏でるあの名リフへの展開は何度聴いてもゾクゾクきますし、更にクワイアやオーケストラに彩られた荘厳な雰囲気は、ヘヴィなギターがフィーチャーされた原曲とは全く違った魅力を感じさせてくれます。
そしてブックレットにはWAVEのRioさんとの思い出や片霧さんの思いが綴られており、そちらもファンは必見ではないでしょうか。