ミニマリズム進化論:手を結んで踊っているかのようです
「ミニマリズム」とCDタイトルにあるけどミニマル要素はほぼ無し。
ラウンジ/フォーク・ロックを経由した落ち着いた空気を持ったオーセンティック・ポップス集。
中核となるのは耳にすんなりと馴染むポップネスと心地良さ。
そこにひねくれた小技(切り刻み、逆再生、変拍子)をほんのりと入れているのが面白い。
マスを包み込むポップネスとミクロをつつくアヴァンギャルドが8:2ぐらいの割合でかっちりと歯車を揃えて廻りながら音を奏でている。
それはジャケットに描かれた巨大な生き物と小さな生き物が手(尾?)を結んで踊っているかのようです。
難しいことを考えなくても、あえて考えても面白く聴ける良盤。
Future vocal anthems vol.5:とにかくアガる最高チューンばかり
一度聴いたら笑顔が溢れるキャッチーなポジティブ・フレーズ、心拍数を上げまくるアッパーなアレンジメント、そして腹にドシンとくる力強いキックでがむしゃらなまでに盛り上げるトランスコア、UKハードコアが3曲。
今回もとにかくアガる最高チューンばかり。
正直なところ、過去作からやってることはほとんど変わらないんですが、核にある「人を高ぶらせる要素」のパワーが半端無いんで無問題で盛り上がります。
手拍子してもいいし、飛び跳ねてもいいし、腕を振りあげてもいいし、開放感ある曲に合わせて自分も思いっきり盛り上がりながら聴くのが吉!
卒業していた:楽しみになってくる一枚です
一枚目『Questionnaires』の「ゴースト・ドロワーズ」セルフカバーを含む3曲入りミニアルバム。
パンキッシュなフィーリングのロック!
浮森かや子のメロディもさる事ながら、荒々しい音質でかき鳴らされるギターがカッコイイです。
特に二曲目は後半になるにつれ面白いフレーズが顔を出し、絶妙のタイミングで切りこんでくるギターソロはめっさ渋い!
これがシングルだとすれば楽曲に若干パンチ不足なところもありますが、これらの曲が、もしくは今作の路線を引き継ぐ曲がアルバムになるのかなぁと想像すると楽しみになってくる一枚です。
21世紀新TV時代歌唱:両極端に位置する二曲
M3-2011春で無料配布されていた2曲入CD。
昭和キネマティックな奇妙な曲とべろシティに通じるストレートなロックソングが収録されおり、このサークルの自己紹介的な一枚になってます。
両極端に位置する二曲を歌い分ける浮森かや子さんの歌声は冴えてます。
けど個人的には過去の曲と違いを与える要素、言うなればあと一歩ガツンとくるモノがなくて印象には残りにくいかな?
light spot / 浮景:レイ・ハラカミ、Bibioみたいな優しさ
ふわふわしたエレクトロニカのノンボーカル曲とボーカル曲が一つずつ。
子供の玩具、いや子供そのもののような愛くるしい音色と一緒に「心地良いノイズ」が含まれているのが特徴。「ノイズ」なのに耳への不快感がゼロで良いエッセンスになっています。気持ちいい〜。
二曲目での深水チエさんの漂うような歌声も魅力的。あくまでも優しく、それでいて確実に盛り上げがっていく後半にうっとり。
脳がまどろむ心地良さです。
syn-co-pa recycle:過去作リアレンジ集
過去作リアレンジ集。
2001年作とかなり古い曲のアレンジもありますが、基本は今と変わらないスタイル。ゆったり打ち込みビート、胸キュン必須なポップなメロディで構成されるメガネ男子ポップス。
キャッチーすぎない、けどポップなメロディセンスの素晴らしさも今と変わらず。
まったり感が強めの最近の作品に比べて、ポップ度高めで安心な僕らの入り口にもぴったりかも?
メトロノームとファジィ論理:実験作
いつものピアノ弾き語りではなく、編曲者を呼んでバックにピアノ以外の音を携えた新しい試みの一枚。
りみゆさんの掠れそうな生々しい声がきっちりしたバックサウンドとうまく噛み合っておらず、普段は「繊細」の意味で良い方向に働いていた不安定さが良くない方向で強く際立ってしまった印象です。
「メトロノーム(正確)とファジィ理論(曖昧)」とタイトルにあるので、バックとの分離は承知の上で敢えて挑戦してみたんだと思うのですが、それが今作で成功したかと言われると難しいところ。
なによりメロディセンスと人間的な儚さという、ロリィタノイロォゼ(りみゆさ)の長所、個性が薄まってしまっているのが寂しい。
また、キャッチーなメロディがほぼ無く、一枚を通してひたすら内向的な空気なのが自分の好みから外れたってのもあります。
でも、アンビエント系の2曲目の美しさを感じるほどの冷たさなど、今までとは違う魅力が垣間見れる曲もある。
今回の路線で進むのか、ピアノ弾き語りに戻るのかわかりませんが、今後がどうなるかチェックしたいところ。
Over S:色々想像しながら聴くと
笛楽器の生演奏有りのメロディアスな民族系。全曲インスト
ブックレットには簡単なストーリーが載っているので読みながら聴くとグッド。
よくある精霊や神を感じさせるファンタジーで重厚な民族系ではなく、良い意味で「軽い」。広大な風景から自然に出てきた音楽のよう。
クロノクロスに通じる美しいメロディがたまりません。
メロディはスケールの大きい大自然を感じさせるけど、
リズムは主人公の旅する女の子の動き、よもや感情といった小さなことを感じさてくれます。
ゆったりしたリズムは旅立ちの歩みを、軽快なテンポは笑顔で走る少女を、連続的なスネアは丘を駆け上がる脚を、ノーリズムははじめての風景をキョロキョロと見回す視線を。
純粋に楽曲として良さはもちろんのこと、色々想像しながら聴くと面白いCDです。
落日:ウサギキノコ
茶太さんの個人サークルウサギキノコ、夏の新作。
テクノポップ、ニカ・ポップスな作風だった過去作から
ギター、ドラムが目立つバンドサウンドへと大きく変化しています。フォークっぽい曲もあり。
今までテクノポップ、エレクトロニカときてフォークを吸収。
the spring beach works.などもフォーク色があるサウンドで好評を得ていますがこれはちょっとしたムーブメント?
茶太さんのテクノポップ、ニカ・ポップス、烈火さんのゴシック、霜月さんの民族系と
しもちゃみんの辿ってきた道のりはその後のシーンに大きく影響を与えてきたので注目したいところ。
今作の話に戻ると、人間に馴染みのあるバンドサウンドに出会ったことからひたすらポップ。
良いメロディでとても聴きやすい。
声に似合わない歌詞のネガティブさはあいかわらずだけど、
今までのどこまでも深く下へ内へと向かっていた暗さより
どこかあっけらかんとした「無」「空洞」の切なさが漂っているのという変化があります。
ウサギキノコ作品で一番好きかも!
PARAMOUNT FEVER!!!!!!!!!!11111:楽しめるダンスチューンの連続
シリアスな2作目、3作目から電波色の強い4作目と続き、
この5作目はシリアスと電波がまぜこぜに収録された内容。
全体的に散漫としているところもあるけど、逆に言えばバラエティ豊かとも言えます。
テクノ/エレクトロ色が後退して、ロック、スカ、フレンチポップ色などの生音志向が強まってる。
基本は騒いで楽しめるダンスチューンの連続。
最初は電波色ばかりに目が行き、自分には合わないなぁと思いましたが、
何度か繰り返すウチにさすがのクオリティだと納得。
秀逸なメロディ、溢れ出る楽曲アイディア、コアすぎず軽すぎずな空気、それらがまとまって高品質なポップサウンドを作り出しています。
syn-co-pa11:フワフワした空気感
メガネ男子ポップス第6弾。4曲入りミニアルバム。
今作はキャッチーな歌メロは少なく、テンポもゆったりめ。
優しい男性ボーカルとドリーミーな打ち込みサウンドが織り成すフワフワした空気感を楽しむ作風。
インパクトは薄いものの心休まるメロディで心地良い。
BGMに良い感じです。
三曲目「探偵奇譚」はおなじみボコーダー曲。
言葉選びが小説っぽくて「歌らしくない」のですが、
ボコーダーで歌詞を聞き取れなくすることで違和感なく聴かせるという面白いアプローチになってます。
燈(あかり):6曲入りミニアルバム
the spring beach works.の6曲入りミニアルバム。
フォーク/うたもの寄りに近づいていたここ数作に対して
今作の???は打ち込みリズムのデジタル色の強い曲。
しかし、メロディや曲構成はとても人間らしさが感じられる仕上がりで、
今までのどこか浮世離れしてた空気から
聴き手のそばへとグッと近寄ってきた印象です。
すっかり安定した高クオリティ。
全体としては惹きつける強力な曲が少なくも感じるけど、
ニューウェーブ歌謡な四曲目「カスミソウ」のサビメロは素晴らしい。
そして、二曲目「朝」の熱唱は必聴!!
四季楽典:大袈裟シンフォメタル
疾走しまくりの大袈裟シンフォメタル。
勇敢さをひたすら前に出したオーケストレーションに、とびっきりわかりやすいボーカル、そして疾走するドラムでで妙に説得力のあるシンフォメタルが展開されてます。
そのサウンドはあたかも、音の軍隊を引き連れて一直線に敵を蹴散らしながら進軍する十字軍のよう。
メタルにしてはメジャーフレーズをビシッと決めるのが非常に好みです。
ところどころにブラックメタルの要素もあり、Rhapsody(of fire) meets children of bodomってのがピーンと浮かびました。
AメロなどでのV系チックな歌い方に好みが分かれそうですが、慣れてくると楽曲全体の疾走感が爽快!
グレンラガンのような有無を言わせぬ熱さと勢いがある。
シンフォメタル好きならまず気に入るかと。
forenoon for sleep/wonderland:グッドメロディの嵐
ピアノと歌オンリーのスタイルを貫くロリィタノィロォゼの新作。
今作もグッドメロディの嵐!
レジェマナOPのイントロを思い出させる静かなインスト曲+その流れを組むゆったりした曲が終わると、次の曲から儚いメロディが次々と流れこんできます。
5曲目までの流れが素晴らしい!キュッとくる切なさがあります。
ここのところミニアルバムが続いていた中、今作は8曲とフルアルバム・ボリューム。
ピアノ弾き語りのみながら、インスト曲、切ない曲、力強い曲を織りまぜてダレはありません。
キラーチューンは無いけどなんども聴きたくなる良作。
虹色ジェットコースター:どことなく90's後半のJ-POP
NanosizeMirの別名義サークルピコミールのアルバム。
NanosizeMirデジタルサイドとのことですが、
確かに打ち込みビートやピコピコ音が多様されているものの
色んなサウンドを貪欲に取り込んでポップスに仕立て上げる姿勢は変わらず。
想像してたほどデジタルサイドには吹っ切れておらず、意識しなければNanosizeMirとほぼ同じ感覚で聴けます。
最新のアレンジなのに
メロディやら音使いセンスから、どことなく90's後半のJ-POP、
いわゆる小室哲哉とか小林武史(マイラバとか)のTK時代を感じるのがなんだか懐かしいです。
同人音楽ポップスを革命するがごとくに色々と練りこまれた前作に比べると
肩の力を抜いた空気が漂っており、曲のインパクトが薄まって多少ダレやすくなってしまったかも?
でも、クラシカルで幻想的なのもあり、打ち込み導入のロックあり、ドラムン風パートあり、ミクとのまったく違和感の無いデュエットあり、と聴きどころが一杯。
今作も良作です。
ぼくたちの変拍子:アンニュイ幸せ
茶太さん含む5人のボーカルが参加してるボーカルアルバム。変拍子がテーマ。
変拍子のリズムでビシバシ決めるプログレなノリではなく、温かい音を使った夢見心地なニカ/ラウンジ系バックトラックの上をゆったりしたボーカルが漂う”フワフワした”変拍子っぷりが展開されており、あまり拍子を気にせずに聴けます。
キャッチーなメロディはあまり無いのですが、不思議と聴きやすい魅力がある。
それはコアすぎない雰囲気作りと各パートの絡ませ方が上手いからでしょうか。
ポップスではないけど限りなくポップ。アンニュイ幸せ。
一番の聴きどころははっぴいえんどの「風をあつめて」のフォークトロニカ・アレンジ。牧草的な色付けと機械的な刻み方/ノイズがいいバランスで融合してる。
The spring beach works.のNina Branchさんによる驚きの歌唱力と突発的な爆発が魅力の最終曲もオススメ。
Future vocal anthems vol.2:いつまでアガり続けているんだっ!
vol.1と同じくインスト1+ボーカル1の計二曲。
拳を振り上げずにはいられない明るい方向へ突き抜けたトランス/ハードコアを2曲収録。
聴いてて圧倒的される音の厚さ……というよりとにかく勢いのある音作り。
ライフストリーム的な何かが耳を経由して体に送り込まれていくような爽快感のあるエクストリームトラックです。
基本は前作とやっていることはほとんど変わりませんが、相変わらず最高に盛り上がる!
ウワモノが極上なうえ、スネアロールが何度も切り込んできて爆発しまくり。同じフレーズを繰り返しまくるのに、個々のフレーズがとにかく良質なもんで、気分がいつまでもピーク状態をキープできます。
YOJI BIOMEHANIKAの「HARDSTYLE DISCO」のように「いつまでアガり続けているんだっ!」という感覚。快感です。
一曲目は声ネタをサンプリングしまくって狂ったように煽り、
二曲目は歌詞もメロディもキャッチーなフレーズがうまくトラック全体を引っ張っていく。
今回も笑顔で叫びたくなる良作です。
Future vocal anthems:激アガり必須のハイテンション・トラック
CD名に「ボーカル」と付いてるけどボーカル曲ばかりなわけでな無く、
ボーカル無しのトランス曲が1曲とUK HARDCORE/トランスコア系のボーカル曲が1曲収録されてます。
どちらの曲も激アガり必須のハイテンション・トラック。
高速でグイグイ昇天していくシンセの上昇気流に、スッとピアノが清潔感を与えるのは快感。
リズムも、音作りが上手いので一曲目イントロのシンプルなリズムの時点で体の奥底から熱くさせられるようなヴァイブを感じます。
ボーカルはメロディアスな歌中心に持ってくるのでなく、反復を多用して、まるで客を盛り上げるMCのようにトラックのウワモノと一緒に盛り上がっていく。
ただ微妙に音程が不安定?歌唱力というよりそもそものメロディに癖がある気もします。
常にブレイク後のような盛り上がりが続く驚異的なノリの良さです。しかも全然ダレない。
ポジティブなハードコア系では今飛び抜けて輝いているサークルさんです。
ももいろプリズム:ハスキー
ハスキーな歌声が特徴的な桃木さんの3曲入りソロミニアルバム。
民族系のイメージが強かった桃木さんですが、今作はポップス色が強い。
民族色もちょこっと残ってますが、あまり前には出てきていません。
どの曲もサビでの開放感が素晴らしく、伸び伸びとした桃木さんの歌声が映える曲が並んでいます。
すごく力を抜いて歌うことを楽しんで歌っている印象。
さっぱりした聴き心地でなんどもリピートしてしまう魅力があります。
シンフォニック東方?:最終曲が素晴らしい
東方のシンフォ/ブラック/メロスピ・メタルアレンジ。
ギターも、ドラムも、キーボも、ボーカルも一眼となって突進するメロスピ/シンフォバカと呼びたくなるようなドコドコ感がひたすら続く。それはさも軍隊が敵を蹴散らして行進するかのよう。
ここまでやられると爽快です。
特に極めつけがラストの「Guardians Revival」。これぞメロスピっな大合唱サビ&ギターソロは思わず笑みが浮かぶほどです。やりたい放題で感動すら覚えました。
呻きデス声などダーティーな要素もありますが、基本はメロスピで聴きやすい。
個人的にはラスト一曲のために買ってもお釣りがくる思いです。
Kaleidoscope:個人的にスルメ
茶太さんのソロ。
前半5曲と後半5曲が裏表(前半の曲を別音屋さんが再編成)になっている面白い構成。ガラっと変わっていたりして興味深いです。
楽曲自体は個人的にスルメ。eclipseほど聴いた瞬間にグッとくるメロディが少なかった。
しかし、何度も聴いていると良い感じに耳に馴染んできていまではお気に入りです。
特に終盤4曲の流れは素晴らしい。
とぼけた中にグサッとくるフレーズがある茶太さんの作詞も注目どころ。
もちろん歌声も素晴らしいです。
どちらかといえば集中するよりBGM替わりに聴くとグッとくる。
ギミックと楽曲の良さが揃った良い作品。
而立 〜さよなら20代〜:さよなら20代
そうそうたるメンバーが30代突入という節目に世に送り出したCD。
30台の持つ余裕と、20代への別れからくるちょっとした切なさを感じます。
雰囲気はあさやけぼ〜だ〜らいんに近いかも。
期待がデカすぎたというのもあるかもしれませんが、
メンバーの割にはあっさりした作風で、脳天を直撃する衝撃ってのは正直無かった。
もちろん良メロディはたくさんあるのですが、全体を通して聴くと不完全燃焼感を感じました。
ただ、そういう変に気を張っていない作品を作ってきたってのがこの人達らしくていいなとも思ったり。
また時間を置いて聴いたら輝いてきそうな気もします。
漸化極彩:鬼才/奇才
鬼才/奇才・paraokaさんのソロミニアルバム。
テクノポップ……の一言では済ませられない相変わらずの素晴らしいクオリティ楽曲が並んでします。
中でもみろむぅさんをボーカルに呼んだtr.2レインボー・アーカイバーのとびっきりポップなサビにはヤラレタ!
インスト曲2つはゲームBGM的なプログレ+アートコア+エレクトロ(?)な感じ。
そして最後には「ショップ委託を断れた」といういわく付きの曲が待っています。
ネタなのに文句無しにカッコいい。
すげーです。
CD全体では今までの作品に比べるとちょい印象に残るフレーズが少ないところがありますが、十分に楽しめるクオリティです。
Re:Starlights & An Umbrella:再度リミックスした一枚
過去に出した東方アレンジを再度リミックスした一枚。
軽快な四つ打ち、爽やかなハウス/AOR系ウワモノ、適度な電子音、ソウルフルでキュートなボーカル。
発熱巫女〜ずというサークル名からは想像できないお洒落なサウンドが展開されています。
最近流行りのDAISHI DANCEやMAKAIみたいな印象を受けました。
東方の”アク”をうまく消化して自分色に染めているはすごい。
ただ開始2曲のボーカル曲が強烈なインパクトを持っているので、それ以降のインスト曲が目立たなかったなぁと思うところもあります。
アフロディテ:”ロック”なアルバム
エレクトロポップがトレードマークだったmatiereさんがcroukaさんと組んで送り出して世に送り出した”ロック”なアルバム。
matiereさんはボーカルとしては参加せず(コーラスでは参加)メインボーカルは池田奨さんが担っている、と変則的な制作体制。
オルタナティブロックとサイトにあるように、同人音楽主流のハードロックやメタルとはちょっと違い、重いリフをしっかりと聴かせるタイプの楽曲。そこに池田奨さんの力強い歌声が乗っかりカッコイイ仕上がりになっています。
ちょいV系の匂いもするけど、病的な空気やナヨナヨとした感じは無いのでV系が苦手な人でもいけそう。
どっちかというとヘヴィロックが好きな人が気に入るのではないでしょうか。
matiereさんが書き出すメロディはキャッチーさは弱いものの、しっかりしたギターリフと絡むと魅力的に聴こえる。
直接的な攻撃性はそこまで強烈ではないけど、ロックとポップのバランスが絶妙です。
曲によってはデス声やラップが飛び出したりもして面白い作品です。
ロック好きなら聴いておいて損は無い!
syn-co-pa10:テクノポップ寄り
男性ボーカルのアンニュイテクノポップ。
前作はロック要素もちょい見えたポップソング集でしたが、
今作はボーカルはボコーダー率多めで、曲もはっきちと明確なサビが無いとテクノポップ寄り。
ある種淡々とした曲調で派手さは無いですが、ジワジワと効いてくる良メロディが今回も満載です。
特に「(2)透明ランナー」はつい口ずさみたくなるシンプルなメロディをひたすら繰り返す中毒性の高い一曲。
『筵の中で透明ランナー 納屋を出る気は毛頭ないんだ』『財布の中の安全性具 鍛え抜かれた妄想談話』と斜めに構えた歌詞も健在。
モノクロ:日常と歪みと
毎回その奇天烈なセンスで楽しませてくれる春濱の4枚目。
前回に顔を出していたフォーク、70's歌謡の空気が今回も含まれています。
楽曲はどんどん洗練されながらサークル独自の「歪み」のようなナニカも失っておらず、今作も快作!
独特な言葉使いを使ってるのに妙に日常感にあふれた歌詞も相変わらず光ってる。
一番の聴き所は、フォークバラードのラストトラック「白夜」。力強く歌うNina branchさんの歌声が素晴らしいです。
ドリームスペル:歩いても足音がしない白昼夢
深水チエさんをボーカルに呼んでのエレクトロニカ系ミニアルバム。
霧の掛かった限りなく白に近い灰色の世界をさ迷うような浸り系ニカ。
空気を作り出す最低限の音数だけで構成された静かなサウンドに深水チエさんの幻想的な歌声が混ざり合って落ち着きます。
歩いても足音がしない白昼夢というイメージ。
最後にトライバルなリズム感のあるインストトラックがあるのも良いアクセントになってます。
真夜中のピアニッシモ:ジャズ+ニカ+ポップス=まどろみポップ
茶太さんも一曲参加しているフルボーカルアルバム。
ジャズを経由したドリーミーで落ち着いたポップスがメイン。
まったりしながらメロはポップス寄りなので耳あたりは良い。
細かい所で小技の効いたアレンジメントが心地よいです。
そして収録曲で目立つのが「メリーさんのひつじ」と「アメージング・グレース」をアレンジしたニ曲。
特に後者は透き通った歌声からスタートし→エレクトロニカ風に混沌と→フォークポップ系でテンポアップ→ラップも飛び出すという面白いアレンジで一聴の価値アリです。
まどろみの中に浸っている錯覚も覚える良作。
壊落のメシア/かごめ:メタルな歌モノ
ガチなメタルサウンドにキャッチーなボーカルが乗る前作と同じスタイル。
ゴシックな面も多少はありますが、どちらかというとメタルの色が強い。
「(2)壊落のメシア」では新機軸としてムーグシンセが大活躍。
イントロでズバッとムーグが斬り込んでくる瞬間は思わずキター!と唸ってしまいました。
「(3)かごめ」もリズムを変えたりと、モロメタルなギターソロだったりと聴き所満載。ダブルバスドラで疾走するサビが素晴らしい。
メタルな歌モノだったら今一番輝いてると思います。
彩:【ぽっぷ】
過去作と比べると普遍的なポップスで攻めてきてる。
奇抜さは若干(あくまでも若干)薄れたものの、メロディの良さがグッと上がっています。
4曲目、6曲目、10曲目あたりのメロディにやられる。
今までは苦手に感じたバラード/低速曲がメインですが、歌唱力やサウンドメイキングのレベルも確実に次のステップに到達しており安心して聴ける。
ますます今後の活動に目が話せません。
かぎろひ/刻-しるし-:キャッチーな燃え系。メタラーはニヤリ。
高速ダブルバスドラから始まるこのCD。
メタラーな人も思わず唸ってしまうメタルサウンドをバックに置きながら、ボーカルはアニソンっぽい女性ボーカル。
メタル特有のダサさはあまり感じないのでポップス感覚で聴けます。
スピード感のある(2)かぎろひのサビは素晴らしい。
良いです!
encounter:バランスの良い王道ポップス
バンドサウンドのロック・ポップス2曲とバラード2曲とバランスの良い構成のミニアルバム。
このサークルならではの個性は無いけど、どの曲もすんなり耳に入ってくるメロディで「ポップスの基本」をしっかりと押さえてる。
まだまだ成長する気がします。
死に続ける部屋:前作に比べると……
女性ボーカル&ピアノオンリーのロリィタ ノイロォゼさんC74の新作。
ポップ度が下がって、ダーク度が上がった気がする。
前作の「LyricA」に比べるとメロディが弱いかなぁ。
animus sonus:透き通る歌声
ボーカルReiraさんの綺麗な歌声を武器に大人しい曲で固められているが、バラード一辺倒ではなく、それなりにレパートリーがあるのが嬉しい。
悲しい曲が続き、ラストでようやく救われた気分になるCD構成がGOOD!
クリスタルのような透明感のある曲群です。癒される。
nitro+のロック/燃え成分を期待すると肩透かしを食らうので注意。
LyricA:抜群のメロディセンス!
ピアノと女性ボーカルのシンプル構成。
歌は正直手放しに上手いと言えるレベルではありませんが、そんなことが気にならなくなるくらいメロディが良い!
次々と飛び出してくる哀しいメロにやられました。
気付いたらひたすらリピートしてる。
このメロディセンスはかなりのもの。
NOODLE:べろシティ宣言
ガチでロックなオリジナルアルバム。
ガレージロック系の荒々しいギターに、攻撃的なロリータボイスを持つ浮森かや子さんの歌が絡み、オタフィールドには似合わない渋いロックを奏でている。
ミドルテンポ曲も多いんですが、勢いまかせじゃないしっかりと聴ける中速ロックを作れるのは、同人界隈じゃこの人達だけじゃないだろうか。とにかくギターが渋い、熱い、エグい。
熱い曲が続く中にすっと挿入されるロック・バラード「火星」は泣ける。
聴けば聴くほど味の出てくるスルメアルバムでもあります。
UNiTiES:世界を感じる神秘的な楽曲群
超絶クオリティの男性ボーカル・オリジナルアルバム。
デモを聴いた時点で吹っ飛ばされること必須。
エレクトロニカのような柔らかい音使い、ロックのような力強いドラム、広がりを見せる神秘的なメロディ。
何ともジャンル分けできない独特の曲調です。
何重にもコーラスを重ねたmewlistさんの歌声がまた素晴らしい!
リピートを多用するメロディラインを聴いてるとどんどん気持ちよくなってくる。
とてつもなく深いけど同時にキャッチーでもある。オリジナリティに溢れた傑作です。
桜:桜の季節を思わせる暖かさと希望感
茶太さんをボーカルに迎えたオリジナル・ミニアルバム。
儚さと力強さを兼ね備えたピアノがすごく良いフレーズを紡いでいることが多い。
適度に電子音を含みながらも優しい音色で構成されており、桜の季節を思わせる暖かさと希望感がにじみ出てくる。
キャッチーなメロも相まってとても聴いてて気持ちいいCDです。
個人的にはここ最近の茶太さん参加作のなかでもお気に入り。
ぽてまよEDの「うたたね」が好きな人は気に入りそう。
3曲目の「春の風」の流れるようなサビは必聴!
小さなせかい:【ポップ】
マーチ、民族系、カントリーなど色々な要素を混ぜながら、あくまでも聴きやすいポップスが基準。
次々と顔を変えるトラックは聴いてて飽きないし、なによりボーカルラインが素晴らしい。
捨て曲無しでよっぽどひねくれた人以外はまず絶賛したくなる一枚です。
絶妙のタイミングで挿入されるタイトル曲「小さなせかい」は感動モノ。
Dentro del Terrarium:エレクトロニカな歌姫ふたり
Annabelさんと深水チエさんのコラボミニアルバム。
エレ/トイトロニカの空間系サウンド。
キャッチーなメロはほとんど無く、リズムのとり方もかなり変態的。マニアックなサウンドです。
元素がそのまま漂っているような、音数を絞ったトラックは浸りれる曲が好きな人にはたまらないでしょう。
ただ個人的にはもっとわかりやすいメロディが好きなので、そこまでハマらなかったかなぁ。
曝獣:和製MUSE
ピアノが多用された妖美なロックサウンドのボーカルアルバム。
紫さんの感情が篭った歌い方といい、勢いのあるバックといいかなりパワーのあるサウンド。これは衝撃的でした。
お気に入りはジャジーなピアノにどっきりする7曲目「月虹照らす」。サビも素晴らしいです。
syn-co-pa9:受け系ポップス
適度に電子音が詰まったまったりテクノポップ系トラックにボコーダー多用の優男な男性ボーカルが乗ります。
V系の男性ボーカルが多いこの界隈の中ではこのタイプのボーカルは珍しい。
パッと聴くとテクノポップですがリズムがロックのそれで、私はロックの印象の方が強いです。
メロディセンスはかなりのもの。キャッチーでアンニュイメロディが満載。
今作で初めてコチラのサークルさんの作品を手に取ったのですが、今までスルーしてたのが悔やまれるぐらいに気に入りました。
1曲目と4曲目のメロディは極上。
水着彼女 〜THE ANIMATION〜 オフィシャルテーマソング:クパァ
エ○アニメの主題歌をシングルカット+トーク。
bermeiさんの超良質トラックをバックに、島村秀行さんの酷すぎる歌詞を片桐烈火さんが歌う。
お上品なラウンジ系ポップスなのに「何回飲めばいいのかな」って……。
トークの面白さも一級品です。
リゾルヴ:もっと常識の範疇で愉快な未来もあるのに
paraokaさんとharu*nyaさんのユニット麹町養蚕館の3rdミニアルバム。
過去作に比べると変態度は抑え目でしっとりした曲もある……と言ってもプログレ/テクノポップに色々なモノをぶち込んだ麹町以外の何者でもないサウンドは健在です。
今作はCDを通して明確な流れがあります。
コンセプトは未来物語のようで、創作家paraokaさんとしてパーソナルな内容になっている気がする。
深読みしすぎ?
聴けば聴くほど味の出てくる良い作品です。
Stella Musica:爽快な温かさ
三澤秋さんのソロアルバム。
bermeiさん、onokenさん、TSUKASAさん、大嶋啓之さんなど有名所がコンポーザーとして参加。
練りこまれた打ち込み系ポップソングが並ぶ。
三澤秋さんの温かい声で歌い上げられるキャッチーなボーカルは聴いてて気持ち良い。
2曲目や6曲目で聴ける高速ビートにボーカルが乗ったときは爽快!
逆にエレクトロニカ/バラード系でのしっとりした歌声にも引き込まれます。
ここ最近の多数コンポーザー参加のボーカルソロCDのなかでは突出した良さだと思います。
fascination:辛口ですが
麹町養蚕館のVo.として有名なharu*nyaさんのファースト・ソロ。
paraokaさんとの曲は文句無し……なんですが他コンポーザーとの曲は、正直haru*nyaさんに合ってないんじゃないかなぁと思う曲が多かったです。
NUMINOUS WORLD:ついに開花か
過去作はボーカルが浮いてるのが気になって後一歩という感じだったんですが、
今作では、桃木真美さんの温かくも力強い独特の歌声が上手くバックに溶け込んでいます。
ジプシー、ポップス、和風といった色鮮やかな曲群が良いのはもちろんのこと
それらを歌い上げる桃木真美さんの歌い手としての魅力が存分に発揮されています。
強力なキラーチューンはありませんが、ついリピートしたくなる作品です。
声質がファンタジー/民族系向けで光ってるので、クオリティが安定してくると強い!
e:安心して聴けるクオリティ
イオシス初のキラキラ系エレクトロ・ポップ・ミュージックユニットも3枚目。
mikoさんのボーカル・エフェクトは前作よりキツくなってる気がする。
しかしメロディは相変わらず人間味溢れる良質なモノばかり。
とっつきやすさは最高レベル。
前作から大きな変化は無く、手堅く決めてきた感はありますが、
アコギが耳に残る軽快なダンスチューン「Eternal Voyage」や
もはやメロコアと言ってもいいくらいにギターの効いた「Reset!」など良曲はある。
nostalgic melody:繰り返し聴きたくなるソフトな楽曲
優しい阿部左さんの歌声を生かしたソフトなポップス。
派手さは無いけどジワジワ染み渡ってくるメロディが気に入った。結構スルメです。
ドラムン要素を入れたりとトラックも面白いことやってる。
このCDを聴いてると、コナミの隠れ名作ギャルゲー「あいたくて…」のボーカル曲を思い出すのは自分だけですかね?
ナインの空模様:この人たち頭おかしい
和太鼓に合わせて歌謡ジャズを歌ったり、ダンストラックにあわせて謎の言葉を連呼したり、スカに会わせてOLの日常を歌ったり、と色々おかしい曲が並んでます。
ただのイロモノで無く、純粋に曲としても良質。
前作に比べると歌とトラックが自然に融合してて確実にレベルアップしてる。
本編とは違った雰囲気のボートラもカッコイイ。
癖のあるサウンドですがハマッたら抜け出せない!
私は今作で完全に虜になりました。
little miss Alice:子守唄エレクトロニカ
電子音が漂うビート抑えめのエレクトロニカ。
特別耳に残るフレーズは無いし、ノレるビートも無い。
私が普段聴く曲調では無いんですが、CD全体に漂うアンニュイ空気に浸れました。
CD内唯一の盛り上がりである「ライナスとピアノ」は好き。他の曲は良くも悪くもBGMな感じです。
メロディより雰囲気/音で曲を聴く人の方が気に入るかも?
GODCHILD:好きなアーティストが参加してるなら
ドラマCDですが、ボーカル曲が6曲もあって音楽CDとしても楽しめる。
オッカさん作曲の曲が良メロディで素晴らしい。明るい民族系が好きな人は聴く価値アリ。
ボイスドラマはよくあるシロート臭さは感じませんでした。
しかしオチが……。
IMAGINATION GROOVE:好きなアーティストが参加してるなら
ロック、テクノポップ、エスニック系、ニューウェーブ、トランスとバラエティに富んだ内容。全体的に暗めか?
どの曲も一定のレベルは保ってますが、キラーチューンが無くて全体では少々インパクトが弱いかも。
でも、一曲目の攻撃的な池田奨さんの歌い方はおっと思わせてくれるし、最近イチオシのmatiereさんによるマニアックな曲もあったので自分はそれなりに楽しめました。
BEATRACKS:ラップサンプリングの嵐
レイブ、ハウスなどの4つ打ちサウンドが主。ちょっとジュリアナっぽい。
R&Bやらヒップホップやらのブラックミュージック要素が入ってるのが特徴。
一曲を除いてインストがほとんどですが、ラップのサンプリングを多用しているのでまるでボーカル曲のように聴こえます。
サンプリングの使い方はツボを押さえます。
ミクスチャー風ブレイクビーツの「12366」なんかは素晴らしい出来。
全体的に勢いがあってノリノリで聴ける一枚です。
ぼくの考えた幼獣0円:同人音楽に切り込むロックなミニアルバム
前作「questionare」に続いて今作もロックな出来。
洋楽よりロック要素をうまくオタ系ポップスに方面に取り込んでる。
ロックの肝がわかってるなぁという印象です。それでいてとてもキャッチー。
エモや商業ロックとは違う泥臭いロックを展開しており、他のサークルとは一線を画す作風。
ラストはSmashing pumpkinsとThe strokesが手を組んだところにSonic youthが殴りこみにきたような面白い曲が待ってます。
ニュクス:そこにシビれるあこがれる!
ダブ、ミニマル、アンビエントなどのマニアックなサウンドに土着音楽要素を取り入れたコアな一枚。
一つ一つの音に深みがあってずぶずぶとハマッていきます。
この手のサウンドにしては案外聴きやすいので興味があったら手にとって見るのも一興かと。
全面的にミクを使ってるのにまったくそれを感じさせないのがすごい。ラストトラックまで気づかない人もいるんじゃないだろうか。
ジャケットにミク使用の表示は無し。そこにシビれるあこがれる!
:雰囲気良し
和、ゴシックの要素は抑え目で穏やかなエレクトロニカ、フリーフォーク方面の曲が収録されています。ゆったり〜。
囁くようなボーカルに癒されます。
CD全体に流れるファンタジーな雰囲気はなかなかだけど、曲単位で見ていくとコレだ!というのは無いかも。
シングルからの復活曲・少年エデンは良かった。
蒼天:LITTLE WING最高傑作
カナリア/フォークソング/果て青と珍しいセレクトのアレンジアルバム。
片霧烈火さんのアカペラで始まるこのCDは全体に緩やかで、温かくて、ちょっぴり寂しい空気が流れている。
アコギやピアノといった優しい音色が体に溶け込んでる心地よい一枚です。
8曲目の「ナニカ(カナリア)」アレンジは涙無しに聴けない。
美しくも力強く音を奏でる10曲目の「nikoensis(果て青)」アレンジや感動的なフィナーレの11曲目の「卒業(果て青)」アレンジ(個人的にベスト片霧さん曲)など心温まる良曲が満載。
ノベルゲームBGMの原曲拡張アレンジが主流だった時代の名盤。
その至福の音は今聴いてもまったく色褪せていません。
Songs For Detourer:ギターインスト曲のトップ
べるめいさんとタマイ神さん+α。
なんといっても一曲目の「Lady Indigo」がカッコよすぎる!
べるめいさんのムーディーなjazz/house/brazillian系のトラックをバックに掻き鳴らされるタマイ神さんの超絶テクのギターにアドレナリンが出まくりです。
この曲を超えるギターインスト曲は同人音楽でいまだ出てきていないのではないでしょうか。
他の曲も「大人の」良曲が詰まってる。
「white album」を歌う茶太さんがまだ不安定だったりと時代を感じさせるなぁ。
遠い約束(SK Peoject):同人音楽の歴史的一作
一時代を築いたlittle wingを一気に広めた最終兵器彼女のイメージCD。
当時は珍しかったボーカル曲「遠い」(歌:片霧烈火)は、普段同人音楽を聴かない人の間でも話題になった名曲です。
イントロの時点で鳥肌もの。今聞いてもまったく色あせない。
まだシーンが小さくて「人気曲」なんてほとんど無い時代に、「アンセム」を作り出した歴史的一作。